01. About Spresense
概要
Spresenseに搭載されたNEQTO Engineにより、NEQTO Consoleやお客様のクラウド環境との通信接続、物理インタフェース経由によるセンサや機器の制御を容易に実現することが可能です。
以下のような特徴があります。
- Wi-Fi、LTE(Cat-M1)通信に対応
- オンボードアンテナ
- 4.75 V ~ 5.25 Vの動作電圧範囲
システム構成
使用する通信タイプによってハードウェア構成が変わります。
Spresense Wi-Fi
Wi-Fi通信を使用します。
Spresenseメインボード、Spresense拡張ボード、Spresense Wi-Fi Add-onボードiS110B、及びオプションとしてSpresenseカメラボードで構成されます。
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構成品リスト
品目 | 型名 | 備考 |
---|---|---|
Spresense メインボード | CXD5602PWBMAIN1 | |
Spresense 拡張ボード | CXD5602PWBEXT1 | |
Spresense Wi-Fi Add-onボード | iS110B 基板バージョン : - V1.0C - V1.0B ※ - V1.0A ※ | 基板バージョンによりソフトウェア設定を変更する必要があります。設定コマンドついてはこちらを参照してください。又、基板バージョンについてはこちらをご確認ください。 ※ 該当の基板バージョンでは、UARTインタフェースを使用することができません。Wi-Fi Add-onボードをカスタマイズして、 V1.0C インターフェイスに変更する方法があります。詳細についてはこちらをご確認ください。尚、保証対象外となりますので注意してください。 |
Spresense カメラボード | CXD5602PWBCAM1 |
各ボードの接続方法については下記をご確認ください。
- SpresenseメインボードとSpresense拡張ボードの接続方法
- Spresense Wi-Fi Add-onボード iS110Bの取付方法
- SpresenseメインボードとSpresenseカメラボードの接続方法
Spresense LTE-M
LTE(Cat-M1)通信を使用します。
Spresenseメインボード、Spresense LTE拡張ボード、及びオプションとしてSpresenseカメラボードで構成されます。
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構成品リスト
品目 | 型名 | 備考 |
---|---|---|
Spresenseメインボード | CXD5602PWBMAIN1 | |
Spresense LTE拡張ボード | CXD5602PWBLM1 | LTE Cat-M1サポート |
Spresenseカメラボード | CXD5602PWBCAM1 |
各ボードの接続方法については下記をご確認ください。
主な仕様
Spresense Wi-Fi | Spresense LTE-M |
項目 | 仕様 | |
---|---|---|
Spresense Wi-Fi | Spresense LTE-M | |
CPU | ARM® Cortex®-M4F x 6 cores | |
SRAM (内部RAM) | 1.5 MB | |
Flash memory (外部メモリ) | 8 MB | |
デジタル入出力 |
Spresenseメインボード :
I2C x 1 ch *同信号 UART x 1 ch ※注1 GPIO x 5 ch GPIO (LED) x 2 ch System LED x 2 ch Spresense拡張ボード : UART x 1 ch ※注1 I2C x 1 ch *同信号 SPI x 1 ch GPIO x 4 ch GPIO (PWM capable) x 2 ch GPIO (PWM capable) x 2 ch or I2C x 1 ch |
Spresenseメインボード :
I2C x 1 ch UART x 1 ch GPIO x 5 ch GPIO (LED) x 2 ch System LED x 2 ch Spresense LTE拡張ボード : SPI x 1 ch GPIO x 2 ch GPIO (PWM capable) x 2 ch GPIO (PWM capable) x 2 ch or I2C x 1 ch GPIO (Push Switch) x 1 ch |
デジタルI/O電圧 | Spresenseメインボード :
1.8 V Spresense拡張ボード : 3.3 V and 5 V selectable ※注2 |
Spresenseメインボード :
1.8 V Spresense LTE拡張ボード : 3.3 V and 5 V selectable ※注3 |
アナログ入力 | Spresense拡張ボード :
ADC x 2 ch ※注4 |
Spresense LTE拡張ボード :
ADC x 2 ch ※注4 |
通信 インタフェース |
IEEE802.11b/g/n 2.4GHz帯 ※注5 | LTE (Cat-M1) ※注6
Band : 1, 8, 18, 19 |
メイン電源 | 5 V ※注7 | |
動作条件 | 温度: 10 ℃ ~ 40 ℃
湿度: 30 % ~ 80 % (結露なきこと) |
|
保存条件 | 温度: -20 ℃ ~ 60 ℃
湿度: 10 % ~ 80 % |
注1) Spresense Wi-Fi構成にて、UARTインタフェースを使用する場合は、Wi-Fi Add-onボード iS110B 基板バージョン
V1.0C
を使用する必要があります。又、SpresenseメインボードとSpresense拡張ボードのUARTピンは、同じUART信号線に接続されています。どちらか一方のUARTピンのみを使用する必要があります。詳細についてはこちらをご確認ください。注2) Spresense Wi-Fi構成の場合、Spresense拡張ボードのピンソケットJP2およびJP13の動作電圧は、JP1の挿す位置を変更することによって5Vと3.3Vを切り換えることができます。出荷状態では5Vに設定されています。詳細についてはこちらをご確認ください。
注3) Spresense LTE-M構成の場合、Spresense LTE拡張ボードのピンヘッダCN9の動作電圧は、CN2に挿すジャンパ位置を変更することによって5Vと3.3Vを切り換えることができます。出荷状態では5Vに設定されています。詳細についてはこちらをご確認ください。
注4) ADCはHPADCをサポートします。詳細についてはこちらをご確認ください。
注5) Spresense Wi-Fi Add-onボード iS110Bに関する仕様についてはこちらをご確認ください。
注6) Spresense LTE 拡張ボードに関する仕様についてはこちらをご確認ください。LTE-M動作確認済みSIMに関してはこちらをご確認ください。
注7) 電源供給方法については下記をご確認ください。
Pinout
Spresense Wi-Fi及びSpresense LTE-Mで使用可能なneqto.jsインタフェースは下記となります。
FWバージョン 01.03.00以降から対応しています。
(旧FWバージョンのPinout仕様はこちらを参照してください)
Spresenseメインボード
Spresense Wi-Fi構成では、Spresense Wi-Fi Add-onボード iS110B下の信号端子が塞がれます。
必要に応じて、信号線を引き出す仕組みが必要となります。
Spresense拡張ボード
Spresense LTE拡張ボード
neqto.jsインタフェース
下記は、SpresenseのPinリストとneqto.jsインタフェースの対比表となります。
色付けされている箇所が、neqto.js上から制御可能なユーザーインタフェースとなります。
Pin No. | Pin Name | Arduino Pin Name | neqto.js Interfaces | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Spresense Wi-Fi | Spresense LTE-M | |||||||
29 | PIN_SPI2_MOSI | D04 | GPIO(29) | - | - | - | - | - |
30 | PIN_SPI2_MISO | D08 | GPIO(30) | SPI(4)_CSM | ※1 | - | - | - |
31 | PIN_HIF_IRQ_OUT | D02 | GPIO(31) | - | - | GPIO(31) | - | - |
37 | PIN_SEN_IRQ_IN | D22 | GPIO(37) | - | - | GPIO(37) | - | - |
38 | PIN_SPI3_CS0_X | D32 | - | - | - | - | SPI(3)_CS | ※1 |
39 | PIN_SPI3_CS1_X | D07 | GPIO(39) | - | - | GPIO(39) | SPI(3)_CSM | ※1 |
41 | PIN_SPI3_SCK | D29 | - | - | - | - | SPI(3)_SCK | - |
42 | PIN_SPI3_MOSI | D31 | - | - | - | - | SPI(3)_MOSI | - |
43 | PIN_SPI3_MISO | D30 | - | - | - | - | SPI(3)_MISO | - |
44 | PIN_I2C0_BCK | D15 | - | I2C(0)_SCL | ※2 | - | I2C(0)_SCL | - |
45 | PIN_I2C0_BDT | D14 | - | I2C(0)_SDA | ※2 | - | I2C(0)_SDA | - |
46 | PIN_PWM0 | D06 | GPIO(46) <PWM#0,1> | - | ※4 | GPIO(46) <PWM#0,1> | - | ※4 |
47 | PIN_PWM1 | D05 | GPIO(47) <PWM#0,1> | - | ※4 | GPIO(47) <PWM#0,1> | - | ※4 |
48 | PIN_PWM2 | D09 | GPIO(48) <PWM#2,3> | I2C(1)_SCL | ※5 | GPIO(48) <PWM#2,3> | I2C(1)_SCL | ※5 |
49 | PIN_PWM3 | D03 | GPIO(49) <PWM#2,3> | I2C(1)_SDA | ※5 | GPIO(49) <PWM#2,3> | I2C(1)_SDA | ※5 |
67 | PIN_UART2_TXD | D01 | - | UART(2)_TX | ※3 | - | UART(2)_TX | - |
68 | PIN_UART2_RXD | D00 | - | UART(2)_RX | ※3 | - | UART(2)_RX | - |
69 | PIN_UART2_CTS | D27 | - | UART(2)_CTS | ※3 | - | UART(2)_CTS | - |
70 | PIN_UART2_RTS | D28 | - | UART(2)_RTS | ※3 | - | UART(2)_RTS | - |
71 | PIN_SPI4_CS_X | D10 | - | SPI(4)_CS | ※1 | - | - | - |
72 | PIN_SPI4_SCK | D13 | - | SPI(4)_SCK | - | - | - | - |
73 | PIN_SPI4_MOSI | D11 | - | SPI(4)_MOSI | - | - | - | - |
74 | PIN_SPI4_MISO | D12 | - | SPI(4)_MISO | - | - | - | - |
89 | PIN_SDIO_CMDDIR | D33 | - | - | - | GPIO(89) PushSwitch | - | ※6 |
93 | PIN_I2S0_BCK | D26 | GPIO(93) | - | - | GPIO(93) | - | - |
94 | PIN_I2S0_LRCK | D25 | GPIO(94) | - | - | GPIO(94) | - | - |
95 | PIN_I2S0_DATA_IN | D19 | GPIO(95) | - | - | GPIO(95) | - | - |
96 | PIN_I2S0_DATA_OUT | D18 | GPIO(96) | - | - | GPIO(96) | - | - |
97 | PIN_I2S1_BCK | LED0 | System LED1 | - | ※7 | System LED1 | - | ※7 |
98 | PIN_I2S1_LRCK | LED1 | System LED2 | - | ※7 | System LED2 | - | ※7 |
99 | PIN_I2S1_DATA_IN | LED2 | GPIO(99) | - | ※8 | GPIO(99) | - | ※8 |
100 | PIN_I2S1_DATA_OUT | LED3 | GPIO(100) | - | ※8 | GPIO(100) | - | ※8 |
- | SEN_AIN0 | A4 | ADC(0) | - | - | ADC(0) | - | - |
- | SEN_AIN1 | A5 | ADC(1) | - | - | ADC(1) | - | - |
- ※1) SPI_CSとSPI_CSMは共にSPIのチップセレクト信号です。SPI_CSMはチップセレクト信号を手動制御する場合に使用します。詳細についてはこちらを参照してください。
- ※2) Spresenseメインボード及びSpresense拡張ボード上のI2C(0)は同じ信号となります。
- ※3) UARTインタフェースを使用する場合は、Wi-Fi Add-onボード iS110B 基板バージョン
V1.0C
を使用する必要があります。又、SpresenseメインボードとSpresense拡張ボードのUARTピンは、同じUART信号線に接続されています。どちらか一方のUARTピンのみを使用する必要があります。詳細についてはこちらをご確認ください。 - ※4) GPIO又はPWM出力として使用可能ですが、Pin No.46-47のグループ単位で機能が切り替わります。例えば、Pin No.46をPWM設定した場合、連動してPin No.47もPWM設定となります。
- ※5) GPIO、PWM出力又はI2Cとして使用可能ですが、Pin No.48-49のグループ単位で機能が切り替わります。例えば、Pin No.48をPWM設定した場合、連動してPin No.49もPWM設定となります。I2Cを選択した場合も同様です。尚、I2Cをオープンした後はCPUをリセットしない限りGPIOポートとして使用することはできません。
- ※6) Spresense LTE拡張ボード上のPush Switchに接続されており、GPIO機能を使用して制御することができます。GPIO動作モードは
2(IN)
を指定してください。 - ※7) Spresenseメインボード上のLEDに接続されており、システムLEDとして使用されます。
- ※8) Spresenseメインボード上のLEDに接続されており、GPIO機能を使用して制御することができます。GPIO動作モードは
5(OUT/PUSH-PULL)
又は4(OUT/PUSH-PULL/PULL-DOWN)
を指定してください。
外形寸法
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
Spresenseメインボード | 50 mm x 20.6 mm | 詳細はこちらをご確認ください。 |
Spresense拡張ボード | 68.6 mm x 53.3 mm | 詳細はこちらをご確認ください。 |
Spresense LTE拡張ボード | 45.0 mm x 50.0 mm | 詳細はこちらをご確認ください。 |
Spresenseカメラボード | 24.0 mm x 25.0 mm | 詳細はこちらをご確認ください。 |
Spresense Wi-Fi Add-onボード iS110B | 約 23 mm x 20 mm | 詳細はIDY社へご確認ください。 |
User Consoleモードについて
ユーザーコンソールモードは、UARTインターフェースを使用したコマンドコンソールインターフェースを提供します。
各種設定コマンドの入力、及びリアルタイムログ表示として使用します。
COMポートを開くと、Welcome to NEQTO!
が表示されます。その後、2.5秒以内にキーボードのいずれかのキーを押すと、ユーザーコンソールモードが起動します。
Appendix
[Archive] Pinout (FWバージョン 01.02.00以前)
Spresense Wi-Fi Add-on board iS110B(IDY社製)とSpresense拡張ボードを搭載したSpresenseで使用可能なneqto.jsインタフェースは下記となります。
赤枠で囲まれたI2C_SCL
,I2C_SDA
,PWM × 4
が使用可能です。
青枠で囲まれたUART(TX/RX)
については使用制限がありますので注意してください。
図. Wi-Fi Add-onボード+Spresenseメインボード+Spresense拡張ボード
neqto.jsインタフェース
下記は、SpresenseのPinリストとneqto.jsインタフェースの対比表となります。
色付けされている箇所が、neqto.js上から制御可能なユーザーインタフェースとなります。
Pin No. | Pin Name | Arduino Pin Name | Mode0 | Mode1 | Mode2 | Mode3 | neqto.js Interface |
---|---|---|---|---|---|---|---|
44 | PIN_I2C0_BCK | D15 | GPIO | I2C#0 | - | - | I2C(0) |
45 | PIN_I2C0_BDT | D14 | GPIO | - | - | ||
46 | PIN_PWM0 | D06 | GPIO | PWM#0,1 | - | - | GPIO(46) ※1 |
47 | PIN_PWM1 | D05 | GPIO | - | - | GPIO(47) ※1 | |
48 | PIN_PWM2 | D09 | GPIO | PWM#2,3 | I2C#1 | - | GPIO(48) ※1 |
49 | PIN_PWM3 | D03 | GPIO | - | GPIO(49) ※1 | ||
67 | PIN_UART2_TXD | D01 | GPIO | UART#2 | - | - | UART(2) ※2 |
68 | PIN_UART2_RXD | D00 | GPIO | - | - | ||
97 | PIN_I2S1_BCK | LED0 | GPIO | I2S#1 | - | - | System LED1 ※3 |
98 | PIN_I2S1_LRCK | LED1 | GPIO | - | - | System LED2 ※3 | |
99 | PIN_I2S1_DATA_IN | LED2 | GPIO | - | - | GPIO(99) ※4 | |
100 | PIN_I2S1_DATA_OUT | LED3 | GPIO | - | - | GPIO(100) ※4 |
- ※1) GPIO又はPWM出力として使用可能ですが、Pin No.46-47とPin No.48-49のグループ単位で機能が切り替わります。例えば、Pin No.46をPWM設定した場合、連動してPin No.47もPWM設定となります。
- ※2) UARTインタフェースを使用する場合には、Wi-Fi Add-onボード iS110B 基板バージョン
V1.0C
を使用する必要があります。又、SpresenseメインボードとSpresense拡張ボードのUARTインタフェースを同時に使用することはできません。 - ※3) Spresenseメインボード上のLEDに接続されており、システムLEDとして使用されます。
- ※4) Spresenseメインボード上のLEDに接続されており、GPIO機能を使用して制御することができます。GPIO動作モードは
4(OUT/PUSH-PULL/PULL-DOWN)
を指定してください。