02. NEQTO Bridge Wi-Fi Module 初期設定
はじめに
"NEQTO Bridgeデバイス"を"デバイス"、"NEQTO Bridge Wi-Fi Module"を"モジュール"、"NEQTO Bridge IO Board"または"NEQTO Bridge Digital IO Board"を"IOボード"と称します。
以降、モジュールとIOボードを使用した場合の手順で説明します。
初期設定を開始する前に、サポートされている通信仕様を確認してください。
尚、Wi-Fi認証方式はWPA/WPA2-Persoanl
のみに対応しています。
初期設定
モジュールの初期設定を行います。以下の手順に沿って操作してください。
事前にTeraTerm(ターミナルソフト)がインストールされたWindowsPCを用意し、モジュールをUser Consoleモードで起動します。
IOボード上にあるUser SWを押した状態で、デバイスとPCをUSB接続してください。
尚、USBケーブルは通信用のものを使用してください。デバイスのシステムLED赤及び青が同時点灯します。
2つのLEDが点灯しない場合は、一度USBをPCから外し、再度、1. の手順から行ってください。TeraTermを起動し、COMポートを開きます。
USBを初めてPCに接続した際、FTDI社製USBシリアル変換ドライバが自動インストールされ、COMポートが生成されます。
ドライバが自動インストールされない場合は、こちらからWindows用VCP driverをダウンロードして、インストールを行ってください。下記の通り、シリアルポートと端末の設定をします。
User Consoleモードが立ち上がり、エンターキー入力でプロンプトが表示されます。
プロンプトが表示されない場合は、一度USBをPCから外し、再度、1. の手順から行ってください。
> ↵
> ↵
>
デバイスの通信設定を行います。
下記コマンドで必要項目を設定します。
尚、設定値はコマンド入力後、不揮発メモリに即時保存されます。通信設定コマンド一覧
コマンド 内容 備考 wifi set ssid <SSID> Wi-Fi接続先のSSIDを設定します。
最大文字数は31文字となります。
<SSID>を省略した場合、設定値はブランクとなります。
注意:2つ以上連続で空白があるときは、1つの半角スペースとなります。wifi set pass <PASS> Wi-Fi接続先のパスワードを設定します。
Wi-Fiパスワードが有効になる文字数は、8-32文字の範囲となります。
<PASS>を省略した場合、設定値はブランクとなります。wifi get Wi-Fi接続設定情報(SSID,パスワード)を取得します。
ブランクの場合は何も設定されていない状態となります。下記はコマンド入力例となります。
> wifi set ssid AP-TEST-g↵
OK
> wifi set pass 1234567890Abc↵
OK
> wifi get↵
[0]SSID : AP-TEST-g
[0]PASSWORD : ********
[1]SSID :
[1]PASSWORD :
[2]SSID :
[2]PASSWORD :
[3]SSID :
[3]PASSWORD :
>
start
コマンドを入力して、NEQTOサービスを開始します。
尚、start
コマンドを入力する前に、NEQTO Console上でノード登録を完了しておく必要があります。コマンド 内容 備考 start 通信接続を行い、NEQTOサービスを開始します。 > start↵
OK
> [system][info]Certification Complete(00.00.00)
[system][info]Checking Script...
[system][info]Ready
Thu Apr 08 2021 02:31:03 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 0
Thu Apr 08 2021 02:31:04 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 1
Thu Apr 08 2021 02:31:05 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 2
Thu Apr 08 2021 02:31:06 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 3
Thu Apr 08 2021 02:31:07 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 4
Thu Apr 08 2021 02:31:08 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 5
Thu Apr 08 2021 02:31:09 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 6
Thu Apr 08 2021 02:31:10 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 7
Thu Apr 08 2021 02:31:11 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 8
Thu Apr 08 2021 02:31:12 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 9
Thu Apr 08 2021 02:31:13 GMT+00:00+766ms : Hello World!!! 10
トラブルシューティング
デバイスの動作状況はシステムLEDの点灯状態やイベントメッセージ表示から把握することができます。
システムLED赤が点灯、システムLED青が点滅の状態のまま、NEQTOサービスが開始されません。
Wi-Fiに接続できていません。
» デバイスのWi-Fi通信設定を見直してください。
» Wi-Fi無線通信環境が良好であるか、確認してください。システムLED赤が消灯、システムLED青が点滅の状態のまま、NEQTOサービスが開始されません。
NEQTO Consoleに接続できていません。
» Wi-Fi接続先がインターネットにアクセスできているか、確認してください。
» NEQTO Console上の設定を見直してください。
» それでも解決できない場合は、NEQTOサポートまでお問い合わせください。
Appendix
デバイス固有情報取得
下記コマンドで、デバイスの固有情報を取得することができます。
コマンド | 内容 | 備考 |
---|---|---|
sr | デバイスのシリアルIDを取得します。 | |
v | デバイスのFWバージョンを取得します。 |
MACアドレスの取得
下記コマンドで、Wi-FiモジュールのMACアドレスを取得することができます。
コマンド | 内容 | 備考 |
---|---|---|
wifi mac | Wi-FiのMACアドレスを取得します。 Wi-Fi接続設定後、 start コマンドを入力した後にコマンドを入力する必要があります。未取得時は00:00:00:00:00:00となります。 |
User Console Mode! > start↵ OK > wifi mac↵ 12:34:56:78:90:ab > |
複数接続設定
デバイスはWi-Fi接続設定を最大4つ登録することが可能です。
デバイスは必ずWi-Fi接続先0
から接続を試みます。
Wi-Fiの切断が検出され、一定時間を経過すると接続先0
→接続先1
→接続先2
→接続先3
→接続先0
→・・・のように順次接続を試みます。
接続先が設定されていない箇所はスキップされ、次の接続先が試行されます。
FWバージョン 00.00.25以降から対応しています。
コマンド | 内容 | 備考 |
---|---|---|
wifi set ssid0 <SSID> | Wi-Fi接続先0のSSIDを設定します。 wifi set ssid <SSID> と同じです。 | |
wifi set pass0 <PASS> | Wi-Fi接続先0のパスワードを設定します。 wifi set pass <PASS> と同じです。 | |
wifi set ssid1 <SSID> | Wi-Fi接続先1のSSIDを設定します。 | |
wifi set pass1 <PASS> | Wi-Fi接続先1のパスワードを設定します。 | |
wifi set ssid2 <SSID> | Wi-Fi接続先2のSSIDを設定します。 | |
wifi set pass2 <PASS> | Wi-Fi接続先2のパスワードを設定します。 | |
wifi set ssid3 <SSID> | Wi-Fi接続先3のSSIDを設定します。 | |
wifi set pass3 <PASS> | Wi-Fi接続先3のパスワードを設定します。 |
アンテナレベルの表示
現在のアンテナレベルをシステムLEDで表示することができます。
LEDの表示パターンはシステムLED動作を参照してください。
FWバージョン 00.00.28以降から対応しています。
コマンド | 内容 | 備考 |
---|---|---|
wifi led <on/off> | アンテナLED表示を設定します。 off: 無効 on: アンテナレベルをLEDで表示します。 デフォルト値はoffとなります。 |
拡張ボード設定
"NEQTO Bridge IO Board"及び"NEQTO Bridge Digital IO Board"制御に関する設定を変更することができます。
尚、設定値はコマンド入力後、不揮発メモリに即時保存されます。
FWバージョン 01.05.00以降から対応しています。
コマンド | 内容 | 備考 |
---|---|---|
exbc set conf <0/1> | IOボード自動検出 0: 有効 1: 無効 デフォルト値は0となります。 FWバージョン 02.00.00以降、自動検出結果が不検出だった場合、自発的に 無効 になります。 | |
exbc get | 拡張ボード設定値一覧を表示します。 |
工場初期化
下記コマンドで、デバイスを工場出荷状態に戻すことができます。
通信設定、ストレージデータが全て初期化されます。
FWバージョン 01.05.00以降から対応しています。
コマンド | 内容 | 備考 |
---|---|---|
frst <serialId> | 工場初期化を実行します。serialId にはシリアルIDを指定します。(sr コマンドで取得可能)コマンド実行後は、応答が返却されるまで待機してください。 10秒程度、時間がかかります。 | |
frst <serialId> full | 完全な工場初期化を実行します。 ストレージを完全にイレースします。 serialId にはシリアルIDを指定します。(sr コマンドで取得可能)コマンド実行後は、応答が返却されるまで待機してください。 60秒程度、時間がかかります。 |